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【ものづくり工房ニュース】株式会社カインズとの連携教育プログラム「こたつプロジェクト」活動報告


(参加者募集の詳細は図をクリック!)


実物に触れることのできる環境(ご提供:株式会社カインズ)

2013年11月から2014年3月にかけて、株式会社カインズとの連携教育プログラム「こたつプロジェクト」を実施しました。
(本プロジェクトは平成25年度文部科学省委託事業「大学等における研究成果等のプロトタイピング及び社会実装に向けた実証研究事業」の一環として実施しました。)

このプロジェクトは、こたつの概念を変える新しい商品コンセプトを提案することを主目的とした実践教育のひとつのカタチであり、さまざまな学部・学科の学生メンバーが集まり、多様な視点を活かして活動しました。

途中、『アイデア報告会(中間発表)』『新商品提案会(審査・表彰)』『機器装置講習会』などの節目のほか、継続的なグループワークにより、いくつかの試作品をプロトタイプする中で、アイデアをカタチにしてきました。

『新商品提案会(審査・表彰)』では、株式会社カインズ代表取締役社長土屋裕雅様から、どれも高評価をいただき、『最優秀賞+社長賞』『優秀賞』『優良賞』が授与されるなど、よいアイデアを提案できました。

提案の内容については、秘密保持の観点から、ここでは詳しく説明できませんが、以下、その活動の概要を報告します。


特徴


グループディスカッション


アイデアの創出のみならず、試作品(プロトタイピング)による実現性の検討、また、新商品開発の一部として位置づけていることが大きな特徴です。

今回の参加メンバーは23人で、3チームに分かれて活動しました。所属は理工系3学部だけでなく、人間科学部や商学部、法学部、社会科学部等、また、学年も学部1年生から博士後期課程1年生と幅広いメンバーが集まりました。当初、学年は非公開で進めたため、遠慮せずに自分の考えを伝えることにつながりました。

キックオフミーティング

日時:2013年11月14日 / 場所:早稲田大学WASEDAものづくり工房

株式会社カインズのご担当者より、商品開発現場の状況をコスト、性能、安全性の観点で紹介していただき、また、「新しい商品の開発は、お客様の生活を変えるものである。」「とてつもない可能性を持っている学生のみなさんとともに成功体験を味わいたい。」と本プロジェクト参加学生への期待を込めた熱いメッセージもいただきました。

その後、グループディスカッション手法やブレインストーミングについて講義を受け、グループディスカッションを開始しました。


企業担当者による熱いメッセージ


有効なディスカッション手法についての講義

機器・装置講習会

希望者はレーザー加工機、3Dプリンタの講習会等を受講し、試行錯誤の幅を広げました。


レーザー加工機講習会


3Dプリンタの出力結果例

アイデア報告会(中間発表)


プレゼンテーション


日時:2013年12月26日 / 場所:株式会社カインズ本部(本庄市)

これまでのアイデア創出のまとめとして、「提案するアイデアの概要」「実現性確認の進め方」について発表しました。

また、アイデア報告会に合わせて、試験研究施設やカインズホーム(本庄早稲田店)の店舗およびバックヤードの見学をさせていただきました。

プロトタイプ製作

ものづくり工房を活用し、実現性確認のためのプロトタイプもしくは簡易モデルを試作・評価をしました。作ってみると、さらにこうしたらよいのではないかと、新しいアイデアが湧いてきます。

新商品提案会(審査・表彰)

日時:2014年3月13日 / 場所:株式会社カインズ本部(本庄市)

11月より検討・試作を進めてきた新商品のアイデアの最終報告として新商品提案会を実施しました。ここでは試作品を動作させながら、商品コンセプト、検討プロセス、商品化に向けての課題について発表しました。

質疑・討議は、いわゆる講義形式ではなく、聴衆が試作品を取り囲み実際に触ったり、動作させる中で実施しました。

提案の内容は今後の新商品開発に関わる秘匿事項を含むため、ここでは紹介できませんが、どのグループも株式会社カインズ代表取締役社長土屋裕雅様から高い評価をいただき、『最優秀賞+社長賞』『優秀賞』『優良賞』が授与されました。

「こたつプロジェクト」を終えて

アイデアを生み出すだけでなく、実際に試作品(プロトタイプ)を演示しながらの提案は活発かつ本質的な質疑・討議につながり、その実現性・有用性を伝える上で効果的であることが実感できました。

また、さまざまな学部学科・研究科の学生が一つの目的をもってグループ活動する中で、それぞれの視点・経験を活かした活動ができると同時に、幅広い視野を身につけることができました。

「周囲のレベルについていくことに必死だったが、その分充実した活動につながった」との学生の意見もあるなど、成長を感じられることが多々ありました。

アイデアの種を生み出し(発散)、試作品に落とし込む(収束)過程は実践的なよい経験となるとともに、これまでのこたつデザインの枠組みにとらわれない自由な発想で新商品につながる提案ができました。今後これらのアイデアがヒット商品になることを期待しています。



2014年度も株式会社カインズとの連携教育プログラムを実施します。

詳しくは、こちらまで。



【参加者募集】まだ見ぬライフスタイル商品を創出せよ!『C&Wプロジェクト』に参加しませんか?

(エントリー締切 2014年7月30日(水))